T2T textile to textile POLYESTER
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社長メッセージ 社長メッセージ

脱炭素社会の実現に向け、世界中のあらゆる産業でCO²削減やカーボンニュートラルの取り組みが急速に進んでいます。特に欧米では様々な環境規制や環境認証制度が先行して進んでおり、「大量生産・大量消費・大量廃棄」の産業構造から早期に脱却を図ろうとしています。持続可能な社会を築いていくためには、今までの考え方やビジネスの在り方を根本から変えていかなければなりません。

当社は「繊維to繊維の循環を目指すサーキュラーエコノミープロバイダー」として、主に3つの取り組みに注力しています。

1つ目は「再資源化を前提としたものづくり」
2つ目は「環境に配慮した独自素材の開発・提供」
3つ目は「環境対応コンサルティングの強化」

1再資源化を前提としたものづくり

繊維・ファッション領域でサーキュラーエコノミー(循環経済)を実現するには、再資源化を前提としたものづくりが欠かせません。当社では繊維・ファッション領域のサーキュラーエコノミー推進プロジェクト「PATCHWORKSTM」を豊田通商と協働で推進しています。また、私たちは「商社」の機能を持ちながら、ものづくりを行う「メーカー」の機能も合わせ持っていることが特徴であり、グループ各社・パートナー事業者と連携しながら、製品の企画、原料の調達、紡績、染色、縫製、生産、販売、回収、選別、分解、再資源化、再生繊維の販売に至るまで、一連のサプライチェーンをつなぎ、お客様に新たな価値を提供しています。

2環境に配慮した独自素材の開発・提供

使用済み衣類を回収して再資源化したリサイクルポリエステル素材、使用済みペットボトルを原料として異形断面構造を施したリサイクルポリエステル素材、海洋ペットボトルを原料としたリサイクルポリエステル素材、廃漁網をリサイクルしたナイロン素材、自動車のエアバッグ端材を再利用したリサイクルナイロン素材、食品残渣を加工・微粉砕して合成皮革の原料に用いた素材、針葉樹の間伐材を用いた和紙素材など、当社ならではの素材開発、提供に力を入れています。お客様が抱えている「課題」や「困りごと」を的確にとらえ、国内外の生産工場やサプライチェーンのパートナー企業各社と密に連携し、スピーディーに開発、提供しています

3環境対応コンサルティングの強化

繊維・ファッション業界の大きな課題の一つである「作り過ぎのムダ(在庫ロス、廃棄ロス)」に対しては、TPS(トヨタ生産方式)のノウハウを生かしながら、PLM(Product Lifecycle Management)の導入や自社工場(ベトナム、中国)における生産性向上の取り組みを通じ、適時適量生産のご支援を強化しています。PLMの導入により、短期的には業務効率化を推進し、中長期的には仕入先との連携による情報統合やお客様との情報連携による納期短縮を目指します。仕入れから店頭までの情報を統合し、情報の滞留を無くすことで、ムダなモノを作らない仕組みを実現してまいります。また、環境対応を本格的に開始されたお客様からは、環境評価指標の見える化やトレーサビリティについてご相談をいただく機会が増えています。私たちは、グローバル市場で最先端の環境対応や認証取得を行うお客様を数多くご支援してまいりました。CO²削減やサーキュラーエコノミーの取り組みを通じて培ってきたノウハウを蓄積しながら、環境対応を進めるお客様に還元してまいります。

環境対応と事業強化を両立させることは容易ではありません。私たちはトヨタグループ、豊田通商グループのアセットを活用しながら、「昨日できていないこと」を今日できるように、「今日できていること」を明日もっとできるように、当社ならではの強みを磨き、国内外のお客様に新しい価値を提供してまいります。
世の中に必要とされ、役に立ち、感謝される。私たちは「ありがとう」が循環する企業で在り続けるために、環境・社会・経済に配慮しながら、新たな挑戦を続けてまいります。

社長メッセージ

代表取締役社長 福田康正