この会社に中途で入社したのは、1999年のとき（旧トーメン・ホットライン・東京）です。現在はスポーツに特化したチームの課長として課をとりまとめ、商品開発や、メーカーへの提案を行っています。

ここに入社する以前もアパレル業界の会社に在籍し、テキスタイルの取り扱いをしていました。しかしそれ以外の分野にも興味を持ち始め、ちょうどそのころに声をかけていただき転職を決意しました。結局、大学を卒業以来ずっとアパレル関連の仕事に就いています。私はこの業界に入ってから生地づくりから商品の企画、生産管理、小売りまで業界の上流から下流までさまざまな過程に携わってきましたが、この業界の面白さはやはり、自分が手がけたものが商品となり、実際に身につけていただける姿を街で見かけることができることですね。僕はミーハーな部分がいまも多分にありますが（笑）、でもそうした気持ちはいつまでも大切だと思っています。街やスポーツのシーンで自分の商品を目にしたときは嬉しいですし、それが何よりのモチベーションアップにつながっています。

これまでは現場を切り拓きながら前に進んできましたが、いまの課長という立場では、後輩たちが進みやすい環境と仕組み、そして人脈づくりをすることが大切だと思っています。

私は“集団は個人より賢い”という言葉が大好きなのですが、自分一人でできることは本当に小さなことです。また、自分一人ですべてを知ることはできません。これは課を任されてから、より一層感じるようになりました。

またチームとして、本質を見せ合い、成長しながら、お互いが信頼できる人間関係を築き上げることも大切です。またそうした環境が、全体の力を2倍、3倍ではなく、2乗、3乗にしていると思っています。

私はスポーツ全般が好きで、学生時代からずっとスポーツを続けてきました。中でもゴルフ好きということもあって、それをいま仕事にさせていただいていることは嬉しいことですね。ときには、思いが強くなりすぎることもありますが、長年携わってきたファッション業界で、しかも好きな分野で新たに挑戦したいという気持ちを受け止めてもらえることに感謝しています。

豊田通商グループの一員であることはTFEにとって大きな強みですが、そこにあぐらをかくのではなく、逆にそれを上手く利用して何事にも果敢にチャレンジできる、そんな新しい人材が、新たな仲間になってくれれば、私たちはそう思っています。